アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

イチキュッパベリー



夜通し仕事を頑張った日は

いちごを1パック食べてもいいと決めている。予算は350円内だ。



イチキュッパ、数字を音読みにして198

税込1パック198円のいちごだ。

しかも、体感大きめのいちご(2×3㎝大)が1ダース近く並んでいる。

パックの底に潰れた様子もない。

色や大きさはちょっとバラバラだが、

ヘタと果実は艶々としている。

パックから甘く幸せな匂いが漂う。


食い意地センサーが

「今買わないと絶対後悔する」と

何度も強く告げる。


いつもは1パックしか買わないが

勢いで2パック買った。

予算はちょっと超えたが

2パック買っても400円もしないことを

考えたら断然お得だった。



いちごが悪くならないように

エコバッグの配置を考え慎重に搬送する。

日当たりが良すぎるところ置いて

いちごがジュルジュルとした汁を

流していたことがあったので

置き場所も考える。


大切に運んだいちごを水洗いし、

皿に出す。


いちごは存在自体が美味しい食べ物だ。

生でも加工しても何かをつけなくても

ぱくぱく食べられる。



いちごの先端に甘みが詰まってるという。

確かに先端は甘いが、品種改良された今のいちごはヘタ近くも甘い。

最初は生で食べる。芳香なども楽しみたいが

お腹が空きすぎてそんな余裕はない。


少し食べるうちに、いちごに慣れ、

練乳を「つけて」食べてみる。

練乳を「かける」わけではない。

子どもの頃は練乳を使うと今は怒る人はいない。練乳を少し多めに出して食べる。


練乳につけると甘ったるさもあるが、

動物と植物の甘酸っぱさが

絶妙なバランスでおいしい。


いちごを食べ過ぎてヘタも口に入ることもあるが、今回のいちごはヘタも葉の味が新鮮だった。相変わらず独特の風味はあるがシワシワ感はない。葉の色も鮮やかな緑色だった。


食の名人が言いそうなことだが、

葉が新鮮なものは実も新鮮だ。



あれよあれよと2パック分のいちごを

食べてしまった。




季節の食べものは旬に一番栄養がつまっていると聞く。いちごは春が34月が旬の果物だ。クリスマス時期だと1パック500円以上するいちごだが、今は半額以下だ。いちごの値段が下がると春の訪れを感じる。果肉も色合いも春の方が柔らかい気がする。


春は美味しいものや綺麗なものも多いが

人間関係のストレスも多い気がする。

旬の果物を食べるとストレスが和らぐ気がする。また、旬だからこそ宿ってるパワーがあるのだろう。


甘さとフレッシュさが心を落ち着ける。

お菓子と比較してカロリーも少ないので安心だ。



人間関係が苦手な私が人間関係で癒やされることは少ない。先日の数人でも集まりで痛感してしまった。ちょっとぐらい旬のものに癒されてたい。

恐らく週11パック以上いちごを食べているが、もっといちごをたくさん食べたい。