高野山を参詣した。
今回も様々な好奇心と偶然が重なり
思い切って訪れることにした。
恐山、今回の高野山、
あと1つで
日本三大霊場コンプリートしてしまうね。
電車やケーブルカーに乗り向かう。
標高が900メートル近くもある。
移動中に耳がキーンとする。
山の中だからか空気がかなり冷たい。
3月なのに、梅が満開。
私が住む地域だと梅はとっくに枯れてる。
ダウン、ネックウォーマーを着て貼るカイロと普通のカイロをつけた。
ちなみにに高野山には100以上のお寺がある。
せっかくなので、宿坊に泊まった。
○金剛峯寺○
歴史の授業で文字を見たことがある。
鶯張の床が歩くたびにキュッキュ鳴って
昔の建物だと実感する。女王蜂の01のアー写みたいな日本庭園があった。蟠龍庭ね。
○壇上伽藍○
高野山のシンボル的な存在。
根本大塔の建物の中や柱に
仏像があったり、曼荼羅や
仏様の絵があり圧倒された。
空気がかなり重厚。その場にいる人を
釘付けにするような引力と圧がある。
1時間じっくり見たいような場所だった。
○奥之院○
弘法大師が入ってる御廟を中心とした霊域。
1250年前に開山され、開山されてから弘法大師が深い祈りを捧げているらしい。
深い祈りを捧げてるから、朝・昼で
僧侶が食事を運んでるそう。
御廟まで2キロメートルほどあるが、
奥之院入口から、明らかに空気が冷たい。
澄んでるといった方がいいかもしれない。
とてつもなく寒い。山の気候の影響なのか、
目には見えないものの影響なのかどちらかは
分からない。
巨大な杉の木がたくさん生えている。
教科書で名前を見た武将のお墓やお地蔵さん
企業のお墓、無縁仏もある。
寒い時期だからか、
お地蔵さんが毛糸の赤い帽子を被ってるが印象的だった。雨風でそんなに汚れてるようでもなかった。
大きな杉の木、苔、墓石、お地蔵さんの赤の帽子‥。引き込まれる美しさがある。
すぐ隣が道路で車の音が聞こえていたが、
道路と奥之院は別世界のように感じた。
行く価値のある場所だが、
正直なところ、体調が悪い時は
行かない方がいいように感じた。
○宿坊体験○
護摩業
願いを書いた護摩木を火の中に入れた。
お経を僧侶が唱えていたが、全然分からなかった。お願い事叶うといいな。
精進料理
精進料理といえば、葬式の時に食べるイメージが強い。子供の頃に何度も食べたが、唐揚げがないからショボいなーとうんざりした記憶がある。
夕・朝食を食べたが、どれもおいしい。
肉や魚は入ってないが、食べ応えあるし満腹になった。散策で体を動かした後ってのもあり、米が美味しくてお櫃に入った米、全部平らげた。
勤行
朝6時30分に勤行があるため、
起きて、勤行の場所へ向かう。
勤行場所へ向かう際、
僧侶が「今日は寒いな」と言ってて
寒さを感じる人間なんだなって
当たり前のことを感じた。
勤行とはお経を1時間近くあげることだ。
僧侶のモーニングルーティンだね。
お堂に入ると沈香の香り、薄暗いお堂、
蝋燭のゆらゆらとした光
全てが冬の朝に映えていた。
足元のストーブの温度を見ると4度。
やっぱり寒いな。
僧侶の方にはストーブは向けられてなかった。
ぜったい寒いやん。私よりレベチで寒いやん。
お経を唱えている間、何と言ってるのか
全然聞き取れず、空気に圧倒されたり、
寒さに震えながら勤行の時間を過ごした。
今回は無茶苦茶なプランじゃないので
無事に高野山を満喫できた。
誰かのために祈る、弔うってのは
命に限りがある、寒さや暑さも感じる
完璧な存在じゃない人間が超越した存在に
祈ることに意味があるんだろうな。
そして続けることに重みがあるのかもね。
毎日6時30分から1時間
寒い日も台風の日も自分が体調が悪い日も
毎日祈りを続けるって凄いことだよ。
100以上あるお寺で開山して1250年ずっと
祈りが続いてると考えると、
とてつもなく重さのあることだね。
僧侶は髪型や服装や食事にも制限があるだろうし、何かのためにストイックになれるのはすごいことだ。(‥兼業してる人もいるから一概には言えないが)
今回は友達と一緒に行った。
寝てる時に自分じゃない寝息が聞こえて、
少し安心したし、誰かの寝息を聞くなんてとても久しぶりだった。
宿坊の作りが昔の日本家屋で、冬がとても寒く畳の部屋が広いところがおばあちゃんちに
泊まったことを思い出し、懐かしくなった。
勤行のときに「亡くなった両親や夫を供養したいと思って一緒に祈ったよ」と話してくれて
人生経験が段違いだし、重みが違うなと思った。
体調がいいときに訪れるといいかもね。