アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

飲み会嫌いに拍車がかかった



新型コロナが流行し、

生活が大きく変わった。

唾がぺちゃぺちゃ飛び

物理的な距離を保てなくなる飲み会は

新型コロナの感染要因となってしまった。


新型コロナが流行する前は

歓迎会や送別会など行われていたが、

今はめっきり行われなくなった。


先日、少人数で飲酒を含む

食事会をした。(勿論感染対策は行って)


結論から言うと全然楽しくなかった。


メンバーの問題もあるだろうが、

他人に気遣いがいる飲食は

全然美味しくなかった。

食事のメニューやグラスの空き具合を

確認し、お酒を注ぐ。

食事も冷え切ったものや

切れ端のような部分しか食べられない。

氷が溶け切り鮮度の落ちたお酒を飲む。



頭がぼんやりとする液体や

空腹を満たすためだけの固形物を

口に入れる。


物理的にお腹は満たされるが

心は全く満たされない。

寧ろ、食べたくもないものを

胃に入れてしまった後悔の念が強い。




価格と拘束時間を考慮したら割に合わない。





1人で食事やお酒を飲む心地よさや

快適さに慣れてしまった。


1人だと食事や飲酒のタイミングや

人の目を気にせずに食べたいものや

飲みたいものを選べる。

酔いが回って読書やお散歩したくなっても

複数人で飲んでる時にやると

間違いなくヒンシュクを買うだろう。


一番きついのが、話題に入れずに蚊帳の外で、ただただその場にいることだ。

楽しくもないのに、明るめのトーンで

相槌を打ち、笑顔を貼り付ける。

なかなか、進まない時計を何回も見る。

トイレに行き、ネットの海を彷徨う。


新入社員の歓迎会で

私以外の女性社員には「可愛い」「綺麗」など褒められ、自分は何も言われなかった、あのモヤっとした気持ちに近い。



元々飲み会は嫌だったし、

コロナで飲み会文化が消えて嬉しかったが、複数人で集まることに、こんなにもアレルギー反応が出るなんて思わなかった。






1人がこんなにも快適だと知りたくなかった。