アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

「エール」ありがとう。




NHKの朝ドラ「エール」が終わった。

ちなみに生粋の私は朝ドラファンではない。

(過去の作品はタイトルを知ってるぐらい。)

朝ドラどころかワンシーズンのドラマすら

見飽きることが多いがエールは違った。


皮肉にも、朝ドラを見るきっかけは

新型コロナウイルスの感染拡大だった。


コロナが流行し、マスク不足や感染情報など

面白おかしくワイドショーで取り上げられていた。ワイドショーにうんざりしてきたため、必然的にNHKにチャンネルを合わせることが増えた。元々、仕事の休みも平日が多い。また、夜からの勤務も多く、朝にテレビをつけている。


必然的に朝ドラが目に入るようになった。


放送が始まった3月終わりは

興味もなかった。ただ、目に映っていた。

しかし、コロナの影響で

撮影を中断をされたため、

振り返り放送という形で過去の話が

放送されていた。また、キャストの志村けん新型コロナウイルスで亡くなったとも取り上げられてた。


当初は過去の話を放送されてることすら

知らなかったレベルの関心度だったが

以前見たことがある映像が

テレビで流れていた。


窪田正孝二階堂ふみ

芸能人に疎い私でも知ってる。

どんな話か軽い気持ちでネットで調べていたら、いつのまにか福島三羽烏

古関裕而などドラマのモデルを調べ

振り返り放送を見るうちに、ハマり、

朝ドラが見れない日は録画し、仕事終わりの楽しみに見るようになった。

15分と放送時間も短いため、見るのも苦でない。振り返って見ても時間もかからない。


朝ドラは主婦や高齢者など自分より年齢が高い人が見るものだと思っていたが違った。

先入観があっただけだった。


朝ドラは同じ人物の人生史だった。

幼少期は別だが同じ役者がだんだんと歳をとっていく。

窪田正孝は歳をとってないはずなのに、ドラマの中で青年から成人、壮年、父親へと変わっていった。本当に福島で生まれ育ったかのような方言のアクセントだった(福島弁が分からない一意見だ、違うとかあったら申し訳ない。)

二階堂ふみも娘から母親へと変わっていった。娘役の古川琴音とは2歳しか違わないが、そんなことを感じさせなかった。

メイクや服装もだけではないだろう。

仕草や振る舞いなど演技も大きいだろう。


また、時代が進むにつれ着物から洋服、

寝巻きだけ着物など、ファッションや髪型や食事も変わっていくのも見てて楽しかった。


また、他のキャストもそれぞれ魅力がありオープニングで登場キャストを見るとワクワクした。キャストも演技は揃いだった。

作曲家を題材にした作品でもありミュージカル役者の出演も多く歌も聞き応えがあった。

長崎の鐘を掘り下げた回の永田博士役の吉岡秀隆の目力というか、表現力は鬼気迫るものがあった。短い登場シーンだったがあのシーンをテレビで見れてよかった。

長崎の鐘はエールを見なかったら良さに気づかなかっただろう。


エールは戦争を経験し、傷つき失いながらも、力強く生きようとする描写が多かった。

タイミングを合わせたかのように新型コロナウイルスの感染で生活の変化を余儀なくされた時期に放送された。

何の前触れなしに不可抗力で生活が変わった今と多少なりと似ている。

状況は違えど私たちへエールを贈ってるように感じた。



エールは作中で戦争も含め変化があった。

不可抗力の衝撃の先には変化がある。




本当にエールに出会えてよかった。

ちょっと寂しいけど、ありがとう。