アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

王子様のキスで呪いは解けないし、セックスで救われるわけではない。



このブログを開設して2年経ってしまった。

2年のうちに歳も取れば辛いことや嬉しいこともぼちぼちあった。



女性用風俗を使って2年経った。

使った当初、男性に体を触られて怖くないとか、感覚が支配される感じがあったり、エッチな声が出るんだとか、使用後、快感と安心感と倦怠感に包まれた。しかし、恋愛経験は少ないままだし、異性にモテた実感はない。


女性用風俗を知る中で利用を苦しむユーザーや客と本番行為を行おうとするキャストがいることを知った。


女性用風俗は諸刃の刃だということをじわじわと痛感した。利用したことは誰にも話していない。


女性用風俗以外にも思い切ったことをした。


埋没法だ。

目元が二重になって、異性にモテたかというと一重の時と大して変わらない。(新型コロナウイルスが流行し、外出機会が減ったのも影響しているだろうから一概に言えないだろうが。)


目元しか変わってないはずだが、おでこを出す、韓国女性がやるようなかき上げ風の前髪にしようと思えた。


赤ちゃん時代以降初めておでこを出す前髪スタイルにしたが、大人っぽくて気に入っている。


髪型を変えると合うメイクや服装も考えるのが楽しくなった。元々知ってたパーソナルカラーや骨格診断、顔タイプ診断を再び学び直した。


先日実家に帰った際「あんた、二重にする前は鏡見るたびに顔が嫌!目が嫌い!言ってたのに言わなくなったね。」と母親から言われた。


言われて気づいたが、容姿がイヤだとあまり考えなくなくなっていた。


確かに鏡を見るのが億劫にならなくなった。丸顔も目元のホクロも団子鼻も前程嫌いでなくなった。年月を経て諦めがついたのもあるだろうし、顔のパーツを許せるようになった。コンプレックスや欠点がある顔でもいいんだ、といつの間にか思えるようになっていた。

(でもシミシワは作りたくないし、アンチエイジングは頑張りたい。)




イエローベースの純白が似合わない、透明感を出しにくい肌も痩せすぎると貧相になる骨格ウェーブの体型も、どうしようもない。でも嫌いではない。愛着すらある。


ベージュ系のリップをし、髪をかき上げ風にし、少しだけエレガントになるようにコーデするのが気に入っている。



今の私を2年前の自分が見たらちょっと驚くかもしれない。歳は取ったけど、今の方が確実に綺麗、これだけは自信を持って言える。




男性と付き合い、学びや嬉しいことも多かった。しかし、呪いが解けることはなかった。



最近流行の鬼滅の刃にも「生殺与奪の権を握らせるな!」とセリフがある。生殺与奪を握る、は大袈裟すぎるが、男性(他人)が自分を変えてくれることを期待しすぎていたのかもしれない。




現れるか分からない、ぽっと出の王子様を期待するよりも別の行動をとったほうが賢明かもしれない。