アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

変身願望が強い女は綺麗になれる



こんばんは。

いつもブログを読んでくれて

ありがとうございます。









小学生の頃クラスの男の子から「お前は、ちびまる子ちゃんのみぎわさんか、サザエさんの花沢さんだよ!」と言われた。その頃はピアノとれんげ草畑で遊ぶのが大好きで自分の顔のことなんて考えたことがなかった。


楽しみに見ていたアニメキャラクターに例えられた。私の顔は可愛いと呼ばれる顔ではないんだな、まる子ちゃんにもワカメちゃんにもなれないんだな。じわじわと私の心に影を落とした。今でも2つのアニメを見るとみんなとは違う意味で少し憂鬱になる。



大学生の頃コスプレを始めた。

自分じゃない自分になりたい。

そんな気持ちで始めた。顔がみぎわさんの私がシェリルの格好をしたい、だなんて誰にも言えなかった。一部の友人とこの場だけの秘密だ。以前はコスプレで普段着ない格好やメイクをして自分じゃない自分になれることを楽しみにしていたが、もうコスプレをしなくなった。








もっといろんな人に分かりやすく

変身願望が叶う場所がある。










結婚式の披露宴だ。


結婚式はマナーに沿って

普段着ない華やかな服やメイク、

アクセサリーを付けなければならない。そして、遠方に住んでる知り合いや友人にもまとめて会える。



地味な私も華やかにならざるを得ない。自分じゃない自分になれる。入場料はかなり高額だ。高額な料金を支払うなら楽しまないと割にはあわない。




これは一種のコスプレだ。





計画は綿密に立てる。

結婚式2ヶ月前から筋トレをする。

背筋や立ち姿が綺麗に見えるようにスクワットや背筋を鍛える。

1ヶ月前からは顔やデコルテ、手は

顔と同じスキンケア(化粧水、乳液、美容液)で整える。ニキビができてない限り、5日前から、お気に入りのちょっといいシートマスクで保湿する。ヤーマンのメディリフトも使う。特に手は年齢が出やすいため、寝る前は入念に保湿する。まつげ美容液やアイクリームも眠くてもこの時期はしっかり塗る。目のクマが目立たないようにコンシーラーの使い方を考えや目を温める。体を冷やさないようになるべく温かい飲み物を選び、湯船につかる。米麹も飲む。むくまないように、顔や全身のマッサージを行う。5日前からお酒やラーメンや塩辛いものは摂らない。もちろん毎日のディフェンセラ、納豆と豆腐摂取も忘れない。睡眠も7時間以上取れるようにする。




普段やることを徹底して行う。




結婚式当日のメイクも事前に考え

YouTubeでメイクが得意な人の動画を見て肌映えやドレスに浮かないか研究する。上手くできなかったときは練習する。ドレスはパーソナルカラーや骨格診断にあったもの、痩せて見えるものを着用する。





美容整形や美容皮膚科に行くほうが効果てきめんだが整形を行えるほどの費用もなければダウンタイムを過ごせるほど、仕事も休めない。




時間をかけてようやく効果が分かるものを計画を立てて進めるしかない。




ここまで変身願望が強いことに理由がある。

成人式のとき、体重が10キロ以上減り、メイクもできるようになり、着飾ったら周囲の人の反応が違った。高校の同窓会に行った際も同様だった。

特に同じクラスだった男の子は優しくなり、女の子は「可愛い。」という人もいれば敢えて容姿を触れない人もいた。 





快感だったのだ。




また、思春期の頃太っていたため、黒い服しか着れなかった。黒以外の服や可愛いデザインの服を着れなかった反動か、痩せた頃は黒以外の美人百花に紹介されるような服を着ることが多かった。


容姿をバカにされない。ただの着飾ったブスが出来上がってるだけだろうし、芸能人のように可愛くないのも知りながら「可愛い。」という言葉は嬉しかった。



結婚式で久々に会う人から

「誰か分からなかった!綺麗!」と言われると嬉しくて上機嫌になる。社交辞令にまみれた言葉でも。



着飾るのは、新郎新婦を祝うためでもあるが、自分のためでもある。




変身願望が強い女は綺麗になれる。


変わりたい、嫌な思いをしたくない。「綺麗になったね」と言われたい。真偽はどうであれ私がそう信じたいのだ。




シェリルに出会ってコンタクトをつけるのが怖くなくなった。コスプレで知り合ったお姉さんから化粧を教えてもらった。痩せると黒以外の服も着れるようになった。






変身願望が私の見た目を変えていく。






そんなことを考えながら、

ビタミンCや米麹を飲み、

筋トレやメイクの研究を行う。

記憶の中よりも綺麗に見えるように幸せになれるように。