アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

定職に救われた話


こんばんは。

いつもブログを読んでくれて

ありがとうございます。

結構な期間更新していませんでしたね。それでも読んでくれて

ありがとうございます。






先日街中でばったり

高校時代の知り合いに会った。


その知り合いは高校・大学とも

同じだったが学部や専攻が違うため、あまり交友のない部類の知り合いであった。

彼女の連絡先も知らない。

しかしお互い存在を認知し、学内で会えば挨拶を交わし近況を話す、そんな間柄だった。


あまりにも知り合いに酷似していたので私から声をかけた。

彼女は最初私だと分からないようだった。


その当時と比較しコンタクトをつけ脂肪や喪服のように黒い服を脱ぎ捨て、髪を染めてメイクが上手くなったのだ。分からなくても当然だ。




私の声を聞いて思い出したようだった。



彼女は私と分かると笑顔になった。高校時代と変わらない笑顔で私と接する。少しやつれてるようにも見えたが、顔の造形は出会った頃と変わらず美しかった。




最後に会ったのは5年以上前なのに

そんなことなかったかのように

彼女と会話をした。

共通の友人で結婚や子育てをしてる人のこと、担当してた教員のこと、自分たちに、結婚の予定があるか。



仕事の話を聞こうとしたとき、

彼女の顔が曇った。

大学院を卒業したあと、就活をしたが、うまくいかず実家の家事手伝いをしていた。


場をまとめるためにフォローしたが少しだけ複雑な気持ちになった。



彼女は顔が美しく、華奢で、気立てが良い。清楚を二次元化したような女性だ。


大学時代、彼女と私で周囲の男性の対応が天と地ほど違い、その晩自分が惨めで悲しくて泣きながら帰ったことがあるぐらいだ。


おまけに頭も良くセンター試験では国語や英語で満点近い成績を

叩き出したと噂があった。



私は顔は美しくない。彼女ほどセンター試験の点数も良くなかった。しかし、死にそうになりながら資格を取り就職し、後輩ができて教育係として働いている。



資格を取ったことや同じ職場で働いてることはどちらも自分の本望ではない。好きな化粧品を使えたり、推しに会えるのは皮肉にも働き続けているからだ。


職場環境がいいわけでもない。

仕事の適性があるとも思えない。

転職活動をしたこともあった。







社会人になった今、彼女と私、

社会的に評価されるのは私である。これは間違いない。

(ローンを組めるとか家を借りられるとか貸金庫を使えるという意味!)


Twitterなどネット上では顔がよければ何でもいい!という風潮が強いが、顔が良くても無職なら現実的にローンを組むことは困難だろう。





無職にも人それぞれ理由があるので、これ以上言及するつもりはない。


定職や資格はパワーである。


仕事を続けていると

それが当たり前だと思いがちだがらそうではない。結婚してないということで親や親戚挙げ句の果てに職場の人まで結婚についてチクチク言われ忘れがちだが、仕事を続けて生活ができないと他人と生活をする結婚の話題には辿り着かないだろう。










仕事をして当たり前。


正直そう思ってきたし、

勤続年数が増え、周りからも

思われてきているが、仕事を続けられている自分は、実はかなり頑張ってるんじゃないかと思った。





職場のトイレで泣いたり、

職場の人全員が敵に見えて

ビクビクしながら毎日挨拶をしてたことも職場の人がくれたお菓子を泣きながら捨てた過去も

ほんの少し報われた気がした。





自分が当たり前だと思うことは

案外すごいことだったり、

周りの人は真似できないことも

多いだろう。



ダメダメなとこが多いが

無理せずもう少し仕事頑張ろう。

顔が全てではないんだ。


彼女がそう思わせてくれた。







ちなみに

宝くじで13億円当たったら

即仕事を辞める予定である。