アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

アラサーだけどお姉ちゃんになりたい



こんばんは。いつもブログを読んでくれてありがとうございます。







私は仕事が出来ない。キャリアウーマンではない。仕事がなかなか定時に終わらない。以前の上司から「あなたはみんなが1年でできることが5年かかる。」先輩から「裏口入社したんでしょ?」不仲の同期から「あなたがいるから私が怒られない!ほんと助かる!」と言われた。怒られて汚い言葉で罵られてきた私でも入職当初から同じ職場で同じ業種で働いている。



怒られまくりでも在職していること山の如し、だ。



そんな私も職場で慕っている先輩から「今日は2番目にお姉ちゃんだね。がんばれ。」と言われた。なんだかむず痒く嬉しかった。








幼い頃、父親がよく出張に行っていた。家には母と小さい弟と私だけになった。父は「今日はお姉ちゃんだよ。弟とお母さんを守ってね。」と出張のたびに言われた。


その時だけは、小さな弟のオムツを干すのを手伝い、弟と一緒に遊んでいた。夜、鍵がかかっているか母親と一緒に確認した。幼い私は暗い夜は怖くて苦手だったが、「お姉ちゃん」だからやれる、ぼんやりそんなことを考えた。



父が出張から帰ってくると、家であったことを話した。父は「ちゃんとお姉ちゃんが頑張ったからだよ。」と言い土産のシュークリームをくれた。

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↑セブンのシュークリームはコンビニ1好き。

父から褒められるのもお土産のシュークリームを食べるのもどちらも好きだった。



次第に私にとってお姉ちゃんという言葉は何だかむず痒く喜ばしいになっていった。




仕事ができない私でも「お姉ちゃん」と呼ばれる立場になってしまった。ただ仕事を辞めず在職しているだけで、だ。正直怖い。年が近い後輩に質問される。


後輩に教えた後、間違ったことを言ってないか、ネットで確認することが増えた。間違ったことを言ってたら後で後輩に訂正する。

きっと私は頼りない先輩でお姉ちゃんだ。


小さい頃は上手くできたら父が褒めてくれたが、大人になったら誰も褒めてくれない。

上手く出来ることが当たり前、そんな目で見られる。





同じ職場に居続けたら後輩が入る、年をとったらお姉ちゃんになる、当たり前だ。慕っている先輩は私が入社した頃からいた。右も左もわからなかった私を知ってるから尚更嬉しかった。





仕事は怖い。正直、不器用な私には不向きだ。時に激しい感情をダイレクトにぶつけられ、お客さんの状態変化が激しい。自分が見たものしか信じられない。寝る時間も起きる時間もバラバラ。肌荒れしやすいし、友達と休みが合わない。人間がやる仕事ではない。


それでも続けていたら出来ることも増えた。私の行動が客に上手く伝わったときは嬉しい。多分この仕事だからこそ感じられる。怖いことばかりではない。今は、ほんの少しだけ仕事が楽しい。



年をとれば誰だってお姉ちゃんだ。仕事を続けてる想像がつかなかった私でも、だ。慕ってる先輩とは性格もタイプも違う。経験を積んで考えて行動したら、私だってお姉ちゃんになりたい。


そんなことを考えながら仕事の勉強をする。