いつもブログを読んでくれて
ありがとうございます。
タイトル通りです。
セラピストさんじゃないよ。
私は以前コスプレをしてました。
真面目で不器用で自信がない自分が嫌いで自分とはかけ離れたセクシーで自信がある強い女キャラのコスプレをメインにやってた。
シェリル、松本乱菊、巡音ルカ、峰不二子など‥。スタイルも顔も女性の最高峰みたいなキャラばっか。
最初は衣装すら上手く着れなかったけど何回かやるうちにコツを掴めてどうにか見れるようになった。
コスプレに慣れてくるとイベント会場でカメラマンさんから声をかけられた。そしてとある男性カメラマンと個人撮影をするようになった。
ちなみにコスプレ界はカメラマンが女の子目的でパコる人もいる。かなり警戒した。
エロいことはなく清く正しい関係だったよ。アラサー処女を更新中だもん。
そのカメラマンは真剣に写真を撮ってる人だった。最初は表情やポージングも硬くて怒られることもあった。ポージングで筋肉痛にもなった。でも言われた通りにしたらキャラクターに近づけて苦ではなかった。写真に見えると次第にコスプレの世界に私はのめり込んでいった。普段は着ない水着や際どい衣装もそのキャラの為に着た。
あるとき撮った写真を見せてもらいながら「腕や腰の割の細さに対して、胸があるよね、おっぱいの形も可愛い。色んな人を撮ったけど、あんまりいないよ。顔が幼くて優しく見えるのに、このスタイルってアンバランス。すごくいい。」って何気なく言われた。
思春期に太って容姿をネタにされてバカにされまくったから信じられなかった。彼氏すらいない。処女だぜ?私。そんなこと言っても何も出ないよ。
でも自分の性に関するコンプレックスを思いがけない方向から褒められて嬉しかった。
そこから、顔が優しいキャラの
コスプレもするようになった。
コスプレで自分と真反対のキャラに変身して容姿も中身も嫌いな自分から逃れるためなのは変わりなかった。
でもカメラマンさんの言葉で顔が優しく見えるのは、悪くないなって思った。
普段メイクでもアイラインを
跳ねあげすぎなくなった。
優しく見えるコーラルピンクの
グロスを塗るようになった。
筋トレもするようになった。
冷静に考えるとカメラマンさんの言葉はセクハラだし、下手したら訴えられる。
褒められてかなりの時間が経ったがコンプレックスが多いのは変わりない。
それでも自分が苦手な性的な部分が他人にとっては魅力として映るんだ、すごく不思議でむず痒くて嬉しかった。
現実世界で性的な部分を褒めたら
セクハラになる。職場の人から言われたら不快になる。価値を女体として値踏みされた、そう感じる。
性的なことを褒められるのは
彼氏や旦那や関係が深い異性がきっといい。
私はそれを体験したことをない。
正直かなり羨ましい。喉から手が出る程欲しい。フツウの女の子はそれを当たり前のように経験している。
少しだけ引け目と妬ましさすらある。
初めて褒めてくれた人は名前も知らない父親世代の男性だった。
知らない人と2人きりで水着や露出が高い際どい衣装で写真を撮られる。言葉にするとむせ返る程の犯罪臭。本当に犯罪に巻き込まれてもおかしくない。
親が小さい頃に教わった
「知らない人についていっちゃダメ。」はとっくの昔に破ってる。
多分私はフツウじゃないんだろうな。
フツウじゃなくてもいつか褒められたいな。