アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

弾丸のように出雲大社へ向かった話

 

 

実は10年以上前から行きたかった場所だった。

休みを奪われる前に奪いたかったとか

日本海側の景色を見たかったとか

縁結びの神を参拝してみたかったとか

様々な欲望と下心が渦巻き、

突発的に計画したものだった。

 

旅行当日にチケットを予約するだなんて

初めての経験だ。

 

夜行バスに乗りこむ。

淡い青い光がバス内を淡く照らす。

友達と旅行で行った京都の喫茶店ソワレを

思い出した。

新鮮で、でも懐かしくて。

爆睡できるように験担ぎに

ヤクルト1000を飲み

ブラホックを外し服を緩め靴を脱ぎ寝た。

 

 

バスのトイレ休憩でSAに寄ると地面が白い。

ふかふか、シャクシャクとしている。

雪が積もっていた。

「ねる前にいた場所じゃない」と

旅気分にギアが入る。

朝になり、島根県に本格的に上陸していた。

駅が地面が白く染まっている。

雪なんて見ないので

テンションが上がり写真を撮りまくる

コンピニのドアが二重だったり、

出雲大社へ向かうバスに乗った女子高生がダウンやスカートの下にジャージを着てるのもとても新鮮だった。

バスにゆられ、出雲大社に着く。

女子高生の通学時間帯だ。ほぼ観光客はいない。

門前でギャルピースをしたり、SNSで見た流行りのポーズを真似し自撮り棒を駆使して自撮りしまくった。

鳥居をくぐり中に入ると、松の木が出迎える。

手入れもされていて大きく、美しくて、でも作り物みたいな冷たさはなくて、すごいと思った。

ずんずんと進み、しめ縄の前で写真をとった。

全然しめ縄大きくないやん、と思った。

 

手を清めおまいりをする。神が集う場所というだけあり、大社内は広い。調べるうちに知ったのだが、スピリチュアル界隈で出雲大社に行けない人もいたり、気分が悪くなる人もいるそうだが、そんなことはなく、威圧感はなかった。

神様の集合住宅なのだ。お参りしていくうちに願いが増えていく。神さまも専門分野あるよね!とうどんのトッピングのように様々なお願いを追加していた。

追加していったからか途中で雪が降り出した。

境内裏のうさぎの像に癒され、写真を撮りまくる。雪と大社のコントラストが美しかった。

おみくじを引く。出雲大社のおみくじはそもそも吉とか凶とか書いてないそうだ。解釈は人次第ってことなんだろう。

書いてある内容もまあまあだったで、テンションもあがる。おみくじの項目に「通信」とあり、最近の神様はSNSチェックもしてるのかなと感心した。

 

 

 

朝ごはんを食べてないのでを名物の出雲そばを食べるため、店へ向かおうとする。

 

向かう途中にとてつもなく大きなしめ縄がある。

どう見ても明らかに巨大すぎる。

調べてみると最初に見たしめ縄は楼門のしめ縄で、有名な大しめ縄は今私が目にしてるものだった。

たまたま道を変えたから見つけられたけど、

昔古文で習った岩清水八幡宮みたいだな、と

ちょっと笑った。有名な大しめ縄の前でもちろんギャルピース写真撮った。

 

名物出雲そばを食べる。

 

 

 

3段小さな入れ物が重なってそれぞれ薬味が付いていたが、ツルツルいける。麺の味も濃く柔らかい。そば湯がおいしかった。

 

稲佐の浜まで歩く。国譲りの交渉をした場所らしい。10月に出雲に神がやってくるところらしい。ここでもバシャバシャ写真を撮る。

 

 

そばを食べたばかりだが

お目当ての海鮮丼を食べたいので食べた。

 

名物のぜんざいも必須なので、

ネットで調べて気になったところへ向かうが‥

どこも人が多かった。

 

小学生の時に全国のお雑煮を調べてた時、島根はお雑煮がぜんざいのような甘いものだった。「島根県いいじゃーん私も島根のお雑煮食べたい」と親に言った覚えがある。

理由は知らないが、ぜんざいが有名みたいだ。

 

直感を信じ人がいないぜんざい屋へ行く。

そこがまた大当たりだった。

暖かな照明、薪ストーブ、手入れされたお庭

外の寒さを忘れさせるぐらいだ。

もちろん味も美味しい。

焼き餅もおいしいし、塩昆布の塩味が

あずきの甘さを引き立たせて甘じょっぱい。

第一志望ですらなかったけど、行ってみたら

気にいるって人生あるあるじゃん。

出雲大社の神は

そんなことを言いたかったのかもね。

 

お土産を買い、日本海側の海を眺める。

白い波飛沫、茶色い屋根の家、ゴツゴツとした岩場、雪が積もるような冷たさ。

どれも見慣れないけど、こういう海がおいしい蟹を育てるのかな、なんてね。

 

ちゃっかり、蟹の駅弁も買った。

 

海はどれも同じ水なのに、土地によって全然顔が違う。山や神社に行ったときもそう感じたが、自然も土地によって違うのだと改めて感じた。

 

 

 

 

ネットで調べたら神社の参拝中に雪が降るっていうのは再生・浄化の意味があると書いてる人もいれば、神社が歓迎したくないサインと書いてる人もあり、賛否両論分かれている。

 

 

 

神のみぞ知るんだろうね。

ファンレターを書いた話

 

初めてファンレターを書いた。重すぎる恋文かもしれない。字だって下手くそだし、作文コンクールで優勝したこともない。

女王蜂のライブに参戦して、アルバム十二次元を聴けば聴くほど、長年好きだったからか、涙が溢れた。この気持ちだけで焼傷、いや火だるまになりそうだった。

とにかく言葉にしたかったのだ。

 

ファンレターの出し方を調べ、レターセットを買いに行く。

色んな素材や色、モチーフものがあり、自分が伝えたい気持ちと彼らが見てホッとするようなものを探す。

バレンタインデーに好きな人に手作りチョコレートを作ったときみたい。

好きな人たちのことを考えるって、

すごく楽しいことだったんだと思い出した。

 

 

いざ書こうとすると、何を書こうとすればいいか分からなくなった。一般人のファーストテイクはロクでもない。我が推しはとてもかっこよかったのに。

書きたいことを分けて、起承転結を考えた。

 

ファンレターの書き方をネットで調べたときに

「ファンレター 読まない」

「ファンレター 気持ち悪い」

というワードがあったのを思い出す。

危険物が入ってないか、中身を確認されるそうだ。危険物なんて入れる訳ない。

ちゃんとファンレターを読んでくれるか、少しだけ不安になったが、そもそも一方的な思いを手紙にしてるのだ。

 

 

オブラートに包まれたら食べられておしまい。どうにでもなれ。と下書きを始めた。

 

ネットで調べた始まりと結びの文章はすぐに書けた。しかし、書きたい内容が多すぎて全然まとまらない。

あーでもない、こーでもない、と悩む。

産んだ想いを2重線、訂正、かっこで継ぎ足し、表現のダブリがないか、確認し清書した。

 

仕事の書類よりエネルギーを費やしたのは言うまでもない。

清書しながら「この内容も書きたかった。」涙が溢れ、文字が滲まないように中断したり「こっちの方が後に書いた方がよかった。」とゴニョゴニョ悩む。

便箋の枚数には限りがあるので、泣く泣く枚数内に収めた。

 

 

どうにか書き終えて郵便局に行った。

差し出先を見た局員から「来週に手紙つきますけどいいですか?」と聞かれた。きっと業務的に言ったのかもしれないが、手紙にしては少し分厚いことを気遣ってかもしれない。

 

 

普通に投函できた。

 

無事に手紙が届いて

彼らの手元に届いて欲しい。

 

 

回春

 

 

女王蜂の十二次元の収録曲

回春を参考に物語を書いてみた。

 

売春を参考にしてるところもあります。

解釈違いもあるかもしれません。

 

売春に対して以前書いた記事

https://tnyanya.hatenablog.com/entry/2020/03/25/203323

回春

回春

  • 女王蜂
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

売春

売春

  • 女王蜂
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連絡先はどうしても消せなかった。

消す勇気もなかった。

連絡先を見て何度も文章を考え、消して

当たり障りのない言葉を書いた。

 

8年前に出会った彼へ。

 

 

 

回春

 

 

 

 

 

彼とは恋人のような関係だった。

 

しかし年上の彼の薬指には

指輪が光っていた。

 

彼は私の春を奪い、私は支配者となった。

 

彼は湿った肌についた傷をつけ、

心があの体温や声を求めた。

左手の薬指に指輪がついてる人と

恋愛しちゃいけないなんて、

子どもだった私でも知っていた。

 

 

寂しさに勝てなかったのだ。

 

みんなが放課後にマックでだべったり、

制服でカップルでプリクラを撮るのとか、

浴衣を着て好きな人とデートするとか、

興味ないフリしてたが、やりたかった。

 

でも、なかった。

 

羨ましくおもう気持ちが見透かされないように

髪を明るく染め、マスカラをたくさんつけ

アイライナーをぐりんぐりんに引き 

縁が大きい明るいカラコンをつけ、

似合ってない化粧をして強がった。

 

 

体の関係に暗証番号も

カードもいらない。

傷まみれでボロボロの私でも

受け入れてくれて、ただただ嬉しかった。

 

 

久しぶりの彼とのやりとりに

返事がないかと、何度も携帯を確認する。

あの頃が鮮やかに甦る。

 

私は最初に彼と出会った年齢になった。 

逆さまだったらどうしたかな、と

考えてみる。

 

8年の月日は私と彼の関係が変わった。

うわべの言葉しか言えなくなった。

錆びついたハサミでも切れそうな

関係になってしまった。

お互い共犯者だったのに。

 

気まずい空気を変えたくて

近況を話す。

同い年の彼氏ができたことを伝える。

電話口で「お幸せに」と言われた。

口調は変わらずに。

電話を切られないように

思わず早口で返した。

同い年の彼が起きなくてほっとした。

 

 

時間が薬、と美女が言っていた。

 

彼がつけた肌の傷は薄れている。

それは私が彼を支配したことも

彼の指輪を傷つけないように抱かれたことも

なくなってるようだった。

 

あの頃の過ちが

思い出になってしまう。

いつまでも忘れないようにしてたのに。

 

 

 

 

もうすぐで春だ。

 

桜は散れど、

また、春が回ってくる。

 

 

 

 

ローヤルゼリーは寿命を伸ばす

 

女王蜂のライブが

自分の心とハマりすぎて

とても楽しくて考えさせられたので感想。

 

 

今回のライブで1番気付かされたことは

女王蜂という、表現者たちを

自分が思ってる以上に好きだということだった。

 

私が女王蜂を知ったきっかけだが、

東京喰種:reというアニメのEDだ。

この漫画を集めてたので、

興味本位でアニメを見て、

ぼんやりとエンディングを眺めてたら、

曲に引き込まれた。

 

当時仕事の適性がないが、生きるために仕事を続けていいのか、仕事でミスして他人の人生を狂わせないか、職場に悩みを話せる人がいない、と悩んでいた私に

「かっこつけていくしかないじゃん、

そのまま、このまま降り注ぐ光」

「損をしたりちょっと辛いそんな日もあるけど

茨の道で花が咲くなら絶対見逃せない」

という歌詞と彼らのMVが刺さった。

 

いつの間にかアニメよりも

彼らの過去の楽曲のMVを漁っていた。

 

売春という曲は

初めて聴いたとき涙が止まらなかった。

売春はおろか、家族以外にお尻のホクロを見られたことのない女だが、自分のことを歌にされてるようだった。

 

ネット記事で売春についてアヴちゃんが

「私には青春がなかったから」というようなことを言ってて妙に納得した。

 

学校の裏掲示板に容姿をバカにすることを書き込まれたり、話しかけただけなのに笑われたり、腫れ物のように扱われた。過去のことだが、正直同世代の異性はどこかで不信感を持っている。

 

そんな同世代に心を開けず、歳の離れた酷いことを言わない異性に心を開くのは考えなくても分かることだった。

 

他の女王蜂の曲も経験したことない世界でも

曲を聴き曲の世界を追体験し、

自分の経験と重ね合わせる。自分と見た目や性格も違えど、感情・寂しさを感じるのは誰でも同じで、命を削って生み出してるんじゃないかと思う強い表現、人間味が溢れていて好きだ。

 

歌詞やメロディもどうにでも解釈ができる。

感情の波が揺れ動くときに聴くと

ノイズがなく曲の世界が想像でき、

より思い入れが深くなる。

 

刀剣鑑賞や御朱印集めにハマっていたときに聴いた「スリラ」、

かつて仲のよかった友達と離れ離れになったときに聴いた「空中戦」、

婚活がうまくいかず不貞腐れてたときに聴いてた「しゅらしゅしゅしゅ」、

春の優しい木漏れ日のような「夜天」、

亡くなったおばあちゃんがお盆に作ってくれたフルーツゼリーを食べて嬉しくなった気持ちを思い出させる「Serenade」、

電気を消さずに寝てしまい、午前2時に起きたうっかり感を感じる「もう一度欲しがって」、

男女の熱量の差が好きすぎる「傾城大黒舞」、

 

 

‥‥他にもたくさんあるが、

日常や些細な感情に女王蜂の曲が食い込んでいた。曲を聴いた年月がそうさせてるのかもしれない。

 

ライブ円盤でも分かるが、ライブアレンジが収録曲と異なることもある。

また、同じ曲でもツアーによって歌い方や

気持ちの込め方や曲の解釈が違う気もする。

優美だと思った曲が

実はとんでもなく強かったり、

強いと思ってた曲が、

脆さもあるのを感じたり‥

 

それらを聴いて噛み締めるたびに、

「ああ、こんな解釈もあるのね。」と

新たに世界を楽しめる。楽曲のはずなのに、世界が恐ろしく濃厚で、曲というより短編小説を読んでる気持ちになる。

 

彼らも変化するし、私もいろんな出来事や人々に巻き込まれて変化していく。

 

 

好きっていうのは自分の口から出す「好き」と出来事から気付かされる「好き」では後者が濃度と熱度が違うのだと気付かされた。ライブの次の日の朝、訳もなく涙が出た。早く十二次元届け!

 

誇り高き、女王蜂

推しのライブに1年ぶりに行った。

チケットをゲットし、年が明け、

ライブの日が近づく。

あと何日寝ればライブ。

仕事はしんどいが、心が浮き足だつ。

常にどのコミュニティでも浮いているので

意味はないだろうが、

心に錨を沈め、平静を装う。

 

推しは私の顔、存在も知らないだろう。

会える日の数日前からパックをして、

湯船に浸かり、ストレッチもする。

前の日もヤクルト100を飲み、寝た。

 

気分も乗ってサルートの下着もつけた。

 

 

好きという気持ちで爆発して

動けなくなりそうなのでここ数日

怖くて彼らの曲は聴けなかった。

 

他のライブに行くであろう人たちも見かけた。心なしかウキウキしてるように見え、

「お互い楽しみましょう。」と心の中で

そっとエールを送った。

 

 

彼らのライブはチャイナドレスを着て

参加するのが昔からの伝統らしく

今回は初めてチャイナドレスを着て参加した。

裏起毛タイツと3月並みの気温で寒くなかった。チャイナドレスのお姉さんと写真を撮った。

 

 

ライブの感想をネタバレしない程度で話すと、

少女のような可愛さと雄くささと

聖女のような清らかさのバイオレンス。

 

ギャップで、火傷しちゃう‥

いや火だるまになった。

 

 

 

なんと今回もライブで

歌ってくれたらいいなと思ってた曲を

歌ってくれた。

曲を聴いた時に曲に関係なく情景を浮かべることが多いが、その曲たちは淡い柔らかい光が似合うだろうと、思ってた。

しかし、彼らのアレンジで、淡いというよりも

想像の何倍も強く、美しく気高かった。

感極まって泣いた。

 

MVも大好きな曲もたくさん披露してくれた。

アゲアゲソングと吐露ソングの差が激しくて、

吐露ソングのときは呆然と立つだけだった。

 

 

 

アヴちゃんはすごかった。

やしちゃんとひばりくんの演奏が

バトルしてるみたいでかっこよくて

ドキドキしてた。

みのりちゃんの演奏は

相変わらず安定感があってほっとする。

サポートメンバーのドラムの方

(名前を調べてもうまく分からなかった)の

ドラムも力強く、女王蜂の世界観そのままで

嬉しかった。

 

 

 

彼らのパフォーマンスが進むにつれ

隣にいたお兄さんもお姉さんの体や

ジュリ扇が踊る。

同志のジュリ扇の羽が飛ぶ姿が

とても美しかった。

彼らのライブに合わせて体や声で

気持ちを表現できる。

その時間が言葉にできないぐらい素敵で

かけがえのない時間だった。

 

 

 

夢のような時間が過ぎた。

一瞬アヴちゃんと目があったし

夢じゃないのか??と疑いたくなったが、

びっしょりと濡れたチャイナドレスと

手に残ったジュリ扇の色素と

右腕の筋肉痛が

夢じゃないと告げているようだった。

 

ぼんやりとした頭を覚ますために

炭酸水をコンビニで買った。

冬なのにごくごくと

500ml飲み干してしまった。

 

 

会場を離れると

ライブに参加したであろう人々が

「女王蜂のライブさ、頭に妖艶の二文字が出てきたんだけど。」

「マジかっこよかったね。」

「やばすぎたね!」と楽しそうに話してる。

何度かライブに参加してる人も、

そうじゃなさそうな人も。

 

ライブの観客を見渡すと

ライブのためにオシャレをした人もいれば

少し年を召したマダムやキッズもちらほらいた。門戸の広いアニメ映画やアニメの

タイアップの影響かもしれない。

 

何かにハマる「推し活」や

ライトに好きになってライブに行くのは

年齢なんて関係ないと思わせてくれた。

そう気づかせてくれた

我が推し「女王蜂」は本当に誇りだ。

牛に引かれて信州へ

 

 

長野県に旅行に行った。

長野県は高校時代に修学旅行でスキーのため

訪れたことがあるが、正直雪だらけだった覚えしかない。

 

長野から900キロメートル以上離れてる土地に

住んでるので簡単に行けないし、

長野はりんごの産地、デパートの催事で知った小布施堂、善光寺というイメージがなかった。

 

 

様々な偶然と機会が重なったので、

長野に行ってみることにした。

 

 

安曇野、松本、上高地、小布施、

長野市内を訪れた。

長野県は大きいので、移動に時間がかかる。

他にも行きたいところはあったが、

今回は断念した。

 

あまりにも長いので箇条書きにした。

 

・道が広くて、田園風景が広がるが、

山が多い!前を見たら山!

・チャリを漕いでわさび園へ向かったが、

空気が澄んでて湿度も低くて

天高くて気持ちいい。トンビも飛んで、

秋ってかんじ!

・黒い遮光シートがかけられてるかと思ったら、わさびを下に育てている。

・水がかなり綺麗。水の音に癒される。

・ワサビはすりおろさなければ辛くない。すりおろしたては辛味と風味が倍増。咽せそうになる。そしてワサビは固い。

穂高神社は親しまれてる神社だった。

祭りの日だったので限定の御朱印をゲット。

神社が放つ空気も柔らかかった。

↑ワサビ園

道祖神

  • 松本

・長野第二の都市と言われるだけあって、

駅や街並みが栄えてる。

・いろんなところにアルピコ交通

松本城を見た。綺麗なお城。

・城下町も面白かった。

道が細いが縦横分かれてた。

・城下町には純喫茶。珈琲美学アベ。

・翁堂のクッキーとケーキ昭和かわいい。

↑珈琲美学 アベ

↑翁堂のタヌキケーキ

5時台のバスなのに7割ぐらい客がいる。

・馬鹿でかいリュックを持ってる人、半袖半ズボンの外国人もいる。

7時前に到着し、人が歩いてる方に向かって歩く。道は整備されてて比較的歩きやすいし、何キロと書いてあるので安心。

・普段見ない植物や鳥のさえずり、熊よけの鈴の音、風が葉っぱを揺らす音、川の音が混じって癒される。

・トレッキング中にすれ違う人に挨拶をする人が多いので真似してみる。

河童橋や明神池など写真でよくみるところは

無加工だし、写真より美しいし、行く価値ある!

上高地(特に明神池)は本当に神が住んでるんじゃないかなと思うぐらい神々しくて空気も澄んでた。

大正池〜明神池まで15キロ近く山道を歩いてたのに、疲れを忘れるレベルで景色が魅力的。

・トレッキング後のアップルパイは最高に美味しい。

・景色も空気も良くて何回も行きたい場所。

・天気もよくて道もわかりやすくて安心。

・帰りのバスで寝て、ホテルに戻って風呂に入ると爆睡した。夜鳴きそばは食べた。

上高地

  • 小布施

・栗やりんご葡萄の町。

・街並みが綺麗。江戸?っぽい?小京都。MAPや案内板があって観光しやすい。

・朱雀は栗そのものの味。ビーフンみたいに細い糸がペースト状になってる。栗そのもので美味しい。

・県内外問わず犬連れで来てる人が多い。

・栗がでかい。

・栗の産地で栗の加工も上手なので栗菓子屋がたくさん並んでる。

・栗畑、林檎畑、葡萄畑に大興奮。

・激安シャインマスカットを買う。

↑朱雀

・坂の上にそびえ立つ善光寺長野市内にボスなんだろうが、威圧的ではない。

・坂の上にあるので、善光寺仲見世が見えると感嘆する。

・香炉?の煙を全身に浴びまくる。

・錠前を触れたら

極楽浄土確定の戒壇巡りをする。

・この令和のご時世にこんな暗い?!ってぐらい暗い。子どもが泣き出しそうになってたし、前の人の腕を触ってた。

・歩いた距離は40メートルちょいだが、道が永遠に続くようだった。

・錠前を無事に触ることができた。

・あの暗闇の中でした経験は恐怖心もあったが神秘的でもあり、信心深くないが、多分大切なことだと思える経験だった。

・純喫茶に行く。

50年間そのままの内装が良かった。

テーブルがゲーム台だったし、時を感じるレイアウト。

・お店をやってる老夫婦と方言や長野のことを話す。楽しい時間だった。

・信州そばうまい!本場は違うね!

長野駅

善光寺

↑純喫茶ロンの内装とテーブル

 

天候や体調や旅先の人が親切で

色々と恵まれて良かった。

 

居住県と気候や見かけがちな植物や

山菜狩りの道具など日本昔ばなしでしか

見たことない道具が売っていた。

同じ日本なのに目新しくて、ワクワクした。

神社の御神木が杉が多いことも新鮮だったし、

アルクマちゃん?くん?が

土産売り場にいるのもなんか良かった。

 

私が見て育った風景や当たり前だと思うことは

他の人から見たら新鮮だったり、

素晴らしいものに思えるのかもしれない。

 

自分で手筈を整えて場所を調べたり、人に聞いて実際に経験するのと、話の見聞は大きな差があるのかもね。

 

価値が分かってないだけで、

身の回りに素晴らしいものがあるのかもね。

 

 

また長野に旅行に行きたい。

女王蜂のライブに行った






かねてから

行きたかったバンドのライブに行った。


女王蜂だ。


客層は女性が多かったが男性もいた。

ライブTシャツを着た人もいれば、

ゴスロリ風の服、普通の服、

なかにはチャイナドレスの人もいた。


赤っぽいカラーを使ったメイクをした人、

アイライナーを強めに引いた人、ヘアマニキュアをした人、ストーンをつけた人、

女王蜂のライブに参加すると強い意思を感じる格好をした人も多く見てて楽しかった。


ちなみに私は赤系のメイクにボルドーカラーのマスカラ、チャイナドレスの代わりにぴったりとしたニットワンピースを着た。



最初にアヴちゃん以外のメンバーとみのりちゃんが出てきて、最後にアヴちゃんが出てくる。まるでラスボスのようだった。


DVDで顔を知ってるが、

バンドメンバーみんな美形だった。

顔が小さい!細い!


あんなに

パワフルなドラムを叩くルリちゃんが

キュートなのに1番ギャップを感じた。


ライブの内容だが、

歌が、ずっと続く。


バンドの挨拶は最後。

まとめの挨拶ってかんじ。

レクレーションタイムがないので

歌とパフォーマンスの濃度が圧倒的に濃い。

歌やパフォーマンス9.5割、挨拶0.5


歌のセットリストとバラード‥

ぶち上がりソング、

教育現場での性の乱れソング、

日本の伝統文化をどこかに入れたソング‥。


葬式をやったかと思ったら、サンバのカーニバルをするぐらい温度差がある。

それぞれの曲の世界へ

ビュンビュン飛ばされていった。

ライブで聴くと曲の雰囲気が違うのも

あって、それもよかった。



ライブDVDを今まで何十回も見ているが、

実際のライブは違った。

音が鋭く、強く、心に刺さるものがあった。 

あと、照明も。


初めてライブなので見よう見真似で、

ジュリ扇を振り回す。女王蜂のライブではジュリ扇を使うのがルール?のようだ。


ちょっと後ろの席だったので、

おそらくライブ玄人のジュリ扇捌きを

見れるのだが、さまざまなカラーの

ジュリ扇が歌に合わせて動く姿は

見ててワクワクした。


体を動かすことは苦手だが、

音の鳴るように体が思うように

ジュリ扇や手足を動かすのは、

色々なものから解放されていくようで

とても清々しくて楽しかった。



売春という曲がある。一番好きな曲だ。

泣いた。男と女のボーカルの対照的が

美しくて、初めて聴いて

考えたことを噛みしめながら聞いた。


↓女王蜂の売春に対する自分の解釈

https://tnyanya.hatenablog.com/entry/2020/03/25/203323


数多のバンドの数多ある曲の中から、

自分が大好きな曲を生で聴ける幸せは

何物にも変えがたい。



楽しさや切なさを感じながら、

あっという間にライブが終わった。


女王蜂のメンバーは気高くて

美しかった。


何かのインタビューで「ジュリ扇はライブ後に羽が落ちていてそれがライブの痕跡」と

言ってる記事を見た。

ジュリ扇を使ってて羽の色素が

手についていた。

これもあの空間にいた痕跡に思えた。


ライブ中は特に感じなかったが、

お腹がすいていた。貪るように

コンビニのパンを食べる。


頭がぼーっとするし、

時間の感覚が分からなく、体は軽い。

真冬なのにヒートテックがぐっしょりと濡れ、体がほんのり冷える。


会場の熱量を思い出させる。


家に帰っても余韻が冷めず、

夜も眠れなかった。



まだまだ、

ライブで聴きたい曲がたくさんある。


流行りの疫病がなくなって、

自由にライブに行ける世界になってほしい。