アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

女王蜂のライブに行った






かねてから

行きたかったバンドのライブに行った。


女王蜂だ。


客層は女性が多かったが男性もいた。

ライブTシャツを着た人もいれば、

ゴスロリ風の服、普通の服、

なかにはチャイナドレスの人もいた。


赤っぽいカラーを使ったメイクをした人、

アイライナーを強めに引いた人、ヘアマニキュアをした人、ストーンをつけた人、

女王蜂のライブに参加すると強い意思を感じる格好をした人も多く見てて楽しかった。


ちなみに私は赤系のメイクにボルドーカラーのマスカラ、チャイナドレスの代わりにぴったりとしたニットワンピースを着た。



最初にアヴちゃん以外のメンバーとみのりちゃんが出てきて、最後にアヴちゃんが出てくる。まるでラスボスのようだった。


DVDで顔を知ってるが、

バンドメンバーみんな美形だった。

顔が小さい!細い!


あんなに

パワフルなドラムを叩くルリちゃんが

キュートなのに1番ギャップを感じた。


ライブの内容だが、

歌が、ずっと続く。


バンドの挨拶は最後。

まとめの挨拶ってかんじ。

レクレーションタイムがないので

歌とパフォーマンスの濃度が圧倒的に濃い。

歌やパフォーマンス9.5割、挨拶0.5


歌のセットリストとバラード‥

ぶち上がりソング、

教育現場での性の乱れソング、

日本の伝統文化をどこかに入れたソング‥。


葬式をやったかと思ったら、サンバのカーニバルをするぐらい温度差がある。

それぞれの曲の世界へ

ビュンビュン飛ばされていった。

ライブで聴くと曲の雰囲気が違うのも

あって、それもよかった。



ライブDVDを今まで何十回も見ているが、

実際のライブは違った。

音が鋭く、強く、心に刺さるものがあった。 

あと、照明も。


初めてライブなので見よう見真似で、

ジュリ扇を振り回す。女王蜂のライブではジュリ扇を使うのがルール?のようだ。


ちょっと後ろの席だったので、

おそらくライブ玄人のジュリ扇捌きを

見れるのだが、さまざまなカラーの

ジュリ扇が歌に合わせて動く姿は

見ててワクワクした。


体を動かすことは苦手だが、

音の鳴るように体が思うように

ジュリ扇や手足を動かすのは、

色々なものから解放されていくようで

とても清々しくて楽しかった。



売春という曲がある。一番好きな曲だ。

泣いた。男と女のボーカルの対照的が

美しくて、初めて聴いて

考えたことを噛みしめながら聞いた。


↓女王蜂の売春に対する自分の解釈

https://tnyanya.hatenablog.com/entry/2020/03/25/203323


数多のバンドの数多ある曲の中から、

自分が大好きな曲を生で聴ける幸せは

何物にも変えがたい。



楽しさや切なさを感じながら、

あっという間にライブが終わった。


女王蜂のメンバーは気高くて

美しかった。


何かのインタビューで「ジュリ扇はライブ後に羽が落ちていてそれがライブの痕跡」と

言ってる記事を見た。

ジュリ扇を使ってて羽の色素が

手についていた。

これもあの空間にいた痕跡に思えた。


ライブ中は特に感じなかったが、

お腹がすいていた。貪るように

コンビニのパンを食べる。


頭がぼーっとするし、

時間の感覚が分からなく、体は軽い。

真冬なのにヒートテックがぐっしょりと濡れ、体がほんのり冷える。


会場の熱量を思い出させる。


家に帰っても余韻が冷めず、

夜も眠れなかった。



まだまだ、

ライブで聴きたい曲がたくさんある。


流行りの疫病がなくなって、

自由にライブに行ける世界になってほしい。