アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

東北・津軽旅行

 

 

 

こんにちは。

ブログに書きたい出来事はたくさんあるが

最近は旅行記になってますね。

 

今回は東北地方、主に青森に行った。

新鮮なことだらけで、

行けて良かったと心から思う。

 

恐山編は別に書くことにした。

 

私は東北から1200キロ以上離れた地域に住んでるし、東北に親戚もいない。

初めて東北に足を踏み入れる。

 

甘い醤油味のポテチや

私が住んでるところの食べ物は

東北では滅多に売ってないだろう。

民宿の人のお土産を準備した。

 

飛行機を乗り継いで5時間以上かけ

東北に着く。

飛行機の乗継ぎも、うまく行った。

 

空港から駅まで向かうタクシーの運転手さんが

ズーズー弁で話す。

文脈的に意味を推測して無難なことを返す。

 

運転手さんが「1人で山に行くの?」と言われた。1人旅を煙たがってるのと一瞬思ったが

「クマが出るから」と返された。

ああ、命の心配をしてるんだ。おじさんごめん、ありがとう。

 

🏀能代🏀

スラムダンクの山王高校の舞台になった高校やバスケミュージアムに行く。スラムダンク見てないけど、バスケのユニフォームやスラムダンク愛が溢れてて、スラダンのキャラやオタクは嬉しいだろうよ!海外の人も来るみたいで聖地巡礼の外国語MAPがあった。

Xのフォロワーさんにスラムダンクが好きな人が思い浮かんだ。会ったことや声を聞いたこともないのに不思議だよね。

 

駅にフリースローコーナーもあった。

 

 

⛰️白神山地⛰️

・日没が早い!この時間だとまだ明るいぞ。日本ってヒョロ長いな。

 

・民宿のおじいちゃんが迎えに来てくれた。

名所を案内してくれるが、早口ズーズー弁だとマジで聞き取れない。無難な言葉を返す。

・宿に着きご飯を食べる。醤油も味噌も辛い。慣れない。米がすすむ。見たことない山菜料理を食べる。食感やネバネバが新鮮。採れたてのきのこがプリプリしゃくしゃくで美味しすぎる。きのこうますぎ。

・宿の人にお土産を渡し、よくよく話をすると関係者が居住県出身だった。かなり離れてるのに住んでるところを知っててもらえて嬉しい。青森弁と訛ってるの私。名古屋から来たおばちゃんから「外国語みたいでよく分からなかった」と言われた。

・朝ご飯も豪勢!山菜料理やウインナーやりんごのコンポートを食べる。ナラタケの味噌汁が美味しすぎておかわりした。

山で食べられるようにおにぎりやりんごや青森オリジナルのりんごジュースをもらう。優しいね。

・山に行く前に民宿のおじいさんが地元の名所を案内してくれた。多分地元の人じゃないと知らないところも多かった。夕食の時横にいた名古屋のおばちゃんと一緒に写真を撮る。民宿のおじいちゃんにiPhoneを逆さにして写真を撮ってもらった。

 

・車で送ってもらい、民宿のおじいちゃんとおばちゃんと別れ、ハイキングスタート!

青池はブルーというよりも藍色。

落ち葉が池に落ち、まるで金箔のようで

静かで美しかった。

 

沸壺の池も澄んだブルーで

ロンドンブルーのような引き込まれる色だった。写真を撮りまくり、フォルダが青になる。

どちらの池も絵の具やインクでは形容できない不思議な色だった。

 

森林浴セラピーも行なわれるブナの原生林を歩く。緑が綺麗で所々黄色もある。とても癒される。深呼吸をたくさんした。

 

・民宿のおじいちゃんがおすすめしてた場所に行く。1人のおばちゃんがいた。秋田に住んでて数えきれないぐらい来たことがある、と。話の流れでおばちゃんオススメの大きなブナの木を一緒に見に行った。本当に大きくて「らんまん」の槙野博士も見たことあるかもしれないぐらい前からありそう。おばちゃんにiPhoneを逆さにしてもらい写真を撮ってもらった。葉っぱの種類とかも教えてくれた。とてもあたたかい気持ちになった。

・ショートカットのため、遊歩道ではない看板のある山道を歩く。YAMAPや木についた赤テープを頼りに歩く。普段歩かないし、誰もいないから不安。動物になったつもりで五感をフルに使い、なんとか目的地に着いた。

 

🛤️リゾートしらかみ🛤️

五能線がとても海岸線が美しく、人気らしい。窓が大きい!

・海岸線がとても綺麗!写真を撮りまくり。

もらったおにぎりとリンゴジュースを飲む。

 

千畳敷に一旦止まり、降りて写真を撮る。

車窓から見える家の屋根が鈍角で滑り止めみたいなのが着いてたり透明玄関の後ろに真の玄関があり社会で習ったことと同じだった。

 

津軽三味線の生演奏もあった。三味線を聴きながらぼんやりと一面のリンゴ畑を眺めた。りんごの圧がすごい。とても贅沢な時間だった。途中疲れて寝てた。

 

🍎青森市🍎

・駅に着きケータイをゴソゴソとし、ヨロヨロ歩いていたら女の人から「お困りですか?」と声をかけられた。親切だね。ありがたい。

 

・青森に出張に何度も行ったことある人から

津軽三味線の演奏が聴ける居酒屋に行きなさい!」と激推しされたので行った。

三味線や民謡を聴いたが、音で空気がびんびん揺れる、音のパワーが強い。空気や雰囲気が変わる。音楽で気持ちを上げるとか原始的な意味が身をもって分からせられた。撮影禁止の理由が分かった。その場で聞く価値あるもん。

カウンター席だったのでお客さんやお店の人と話す。居住地や青森カルチャーの話で盛り上がる。地元のお酒が青森にあり、聞いたら数年前に青森で三味線の修行で来てた人がいるそうだった。世間狭い。

 

・旅行のときに時間を見つけて純喫茶に行くことにしてる。津軽弁を教えてもらったりや冬の青森の写真を見せてくれた。冬の青森に来るのをおすすめしてくれた。

 

・とにかく魚介類がおいしい。

居酒屋と回らない寿司屋に行ったが、どちらの魚介も美味しい。喫茶店の方がおすすめのお寿司屋さんだ。ヒバの木を使ったカウンターでヒバの香りがほんのり漂う。魚もプリプリでエビやホタテなんて口の中でとろけそうだった。温かくてふわっとしたシャリとプリプリのお魚がとても美味しい。体は疲れてるのに心がとても満たされた。

 

 

 

 

・りんご生産量日本一だけあってりんごの圧が強い。一面のりんご畑神社の手水もりんご、おみくじもりんご、りんごオンリーの自販機、りんごのお土産がスペースの大半を占め、りんご専門店まである。りんごの圧やっぱ強い。

 

 

 

 

 

 

今回の旅行も天候に恵まれて、トラブルにも巻き込まれず、東北の人に親切にしてもらったお陰でとても楽しく過ごせた。心が暖かくなった。

飛行機の直通もないのに居酒屋に居住県のお酒があったり、ちょっとマイナーなお菓子を知ってる人を食べたことある人もいて日本は広いが世間は狭いんだな。

 

 

せばねー青森!

次は雪の時期に行くからさー!

 

 

 

 

 

ルリちゃんありがとう

 

 

女王蜂のドラムスのルリちゃんが

女王蜂から卒業した。

 

X経由で知ったが、

文面を何度も読み直して

現実を受け止めた。

 

ルリちゃん活動休止してたから、

体調不良が治ったんだとほっとし、

でもルリちゃんがいなくなるのは

悲しくて淋しくて‥。

 

やっと家に帰り、

過去の女王蜂のライブ映像を見直し

どんな感情か分からない涙が

ボロボロと止まらなかった。

 

初めて女王蜂のライブに行ったときに

1番ギャップを感じたのが

あんなにドラムがパワフルでカッコいいのに

ルリちゃんは小柄でキュートだったことだ。

そして、コーラスの歌声もかわいくて

ライブに行けたことに本当に感動した。

 

ファン歴5年の私でも

こんなに寂しく感じるんだから、

実の家族のアヴちゃん、

メンバーのやしちゃんやひばりくんは

もっと寂しさを感じてるだろうし

ファンが、ルリちゃんの復帰を

待ち望んでるのを見て、発表するのは

辛かったのかもしれない。

 

14年間同じ仕事を続けて

キャリアも積んだ中、

別の道に進むのはエネルギーが

いることだろう。

 

 

 

 

喧嘩別れではなくて本当に良かった。

 

アヴちゃん、やしちゃん、ひばりくんも

ご自愛ください。

 

 

女王蜂に出会えて

初めてライブハウスに行けた。

ライブが楽しみすぎて

歩けなくなりそうなくらいのドキドキ感、

大人だけどライブ中に泣いてもいいとか

感情を素直に出していい安心感、

誰かと一緒にライブに行く楽しさを知った。

 

女王蜂を知らなかったら

もっとつまらない人生だったかもしれないね。

 

 

 

 

ルリちゃんのこれからの人生に

幸せがたくさん降り注ぎますように。

 

女王蜂のみなさんが

たくさん笑顔でいれますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メフィスト召喚

 

 

女王蜂のライブに行った。

今回のツアーは2回も行けた。ラッキー。

結論だけ言うと召された。

 

 

なかなか遠方に行かないので、

買いたかったお菓子をゲットし、

行きたかった神社へ行き、

御朱印をゲットし、おみくじを引く。

大吉だった。

 

神や仏も悪魔のお友達っていうし、

なんかいいことありそうだと

ライブに想いを馳せる。

 

チャイナドレス、ペンライト、ジュリ扇、

ライブチケット、ドリンク代などのお金の

忘れ物がないか確認し、会場へ向かう。

 

会場近くにライブTシャツを着てる人、

今までのライブグッズをつけてる人、

アヴちゃんのように目元にブルーのストーンを付けてる人、ぁゔちやアイちゃんのような髪型の人、普通の格好の人、チャイナ風の服を着てる人、過去のMVに合わせた服を着てる人、

とにかくみんなオシャレで見てても楽しかった。

 

整理番号順に並んでる時に写真を撮ってる人がいて表情がコロコロ変わってアイドルみたいで可愛かった。

 

 

アニメ推しの子のエンディングとタイアップしてる影響かアイドルをコンセプトにしていた。

開演前のやしちゃんセレクトBGMアイドルソング。マジLOVE1000%やでんでんぱっしょん、あー真夏の恋はーの曲、狼青年などジャンルを問わなかった。

特に狼青年は女王蜂がアイドル(Hey!Say!JUMP)に提供した曲を流すなんてもう痺れた。やしちゃんナイス。

 

 

最初のライブは

ステージから35メートル内だったので、

ぁゔちややしちゃん、ひばりくんを直近で見れた。

みんな肌が本当に綺麗だし、ぁゔちの髪が汗で顔に張り付いたり、やしちゃんは演奏中に表情がコロコロ変わったり、ひばりくんは思ってたより、手首が太くて、長年ギターをやってるんだなと近くで見ないと分からないことだらけだった。

 

声出しも許可されたので、叫びながら、ジュリ扇やメフィストライトをふりまわした。

 

 

セットリストはとにかく火力が強い。

強すぎる。ヒートアップしてる。

 

 

CRY

ファウスト

・火然えるミ毎(パラパラタイム)

PRIDE

・バイオレンス

KINGBITCH

BL

・火炎

・夜鳴鶯

・犬姫

・傾城大黒舞

・油

メフィスト

・聖戦

・夜天

HBD

あややこやや

・アウトロダクション

・ハイになりたくない

・催眠術

Serenade

・ヴィーナス

 

興奮してたので、

順番や抜けはあるかもしれないが、

とにかくすごかった。

 

じっとりと湿った性の匂いがする「犬姫」と

男女の温度差の激しく乾いた性の「傾城大黒舞」、

和の曲でテーマは同じなのに全然違うものを

ぶっこんできたのがかっこよかった。

 

メフィスト」は物理的にステージから距離も近く、セトリ関係なく生で聞くと、どうしようもなく悲しくなった。

メフィストの歌詞で「だけどステージが逃さない」というフレーズは一度活動休止をした女王蜂が歌ってるからこそ重みがあった。辞めたいと思っても辞められない業を背負ってるみたいだった。

 

女王蜂のファンなので歌詞のオタクの気持ちを重ねてしまった。アイドルとオタク、焦がれるものが似ていて心を動かされていて、でも決して交わることはなくて。

もし、女王蜂に終わりが来ても、どうしてるのか分からなくなってても、元気に生きてほしいなと考えてボロ泣きした。

 

 

曲に合わせて体を動かして叫んでる姿は

ステージ側の女王蜂やぁゔちからすると

一筋の蜘蛛の糸が垂れても誰も

蜘蛛の糸を掴もうとせず熱狂してるように

見えるのかもね。

 

他の曲のときに横にいたお兄さんや近くのお姉さんが泣いてた。初めて会う名前も知らない人だけど、この人たちも曲を聴きながら時間を過ごして思い入れがあるんだろうな、と想いを馳せた。

 

 

「ヴィーナス」は女王蜂を知ってすぐに好きになった曲だ。誇張抜きで何百回以上聴いてるし、歌詞ももちろん知ってるのに、曲が心を丸裸にさせ、欲望を暴かせようとした。

曲に必死につかまり、演者の心のうちを知りたくてじっと見つめ、もみくちゃになりながら

体を動かす。

特にひばりくんのギターソロの部分で演者と観客の魂の殴りあいがヒートアップして女王蜂の魂に触れた気がした。

本当に「魂の殴りあい」だった。

 

 

 

 

隣の人の肌に触れるぐらいの距離で思い思い叫び、目の前にはジュリ扇と淡いブルーの光ごしに燦然と輝く推し。痺れるように美しかった。

メフィストブルーの光とはお別れなので

しっかりと目に焼き付けた。

 

 

ハイになりたくないとか思う隙もなくハイになってた。

 

 

 

好きなものを好きと心の底から表現できることって幸せなことだし、感情を素直に出していいんだと思えた。

 

 

 

次のツアー楽しみ!

 

ミステリアス

 

 

私は多分陰キャと呼ばれる部類の人間だ。

しかも周りが茶化せないレベルの陰キャだ。

生活の3分の1を過ごす布団は

ジメジメしてるのが苦手で

しょっちゅう洗濯や乾かすのに

その当人は陰気くさいだなんて

なんと皮肉が効いてることか。

 

ここ最近人と会ったり、

元々交友がある人と一緒にご飯に行ったり

映画や花見やカラオケをしたりお酒を飲むようになった。

 

 

最近会ってる人はほぼ全員タイプの違う人間だ。違うタイプの人と会う時は当たり前だが、

文化が違う。ちょっとした買い物でもアクセサリーをつけるコミュニティ、ビールやしょっぱいものが大好きな人たち、ラフな服装が好きな人たち、お酒を飲みながら読書したい人、文化というには細かすぎるかもしれないが、クセというかその人のルーティンみたいなものがあり、タイプが別だ。

 

価値観どころか服や食の好みすら違う。

カシスウーロンを頼む人も、

スカートを着てる人も居ないだなんて。と

ほんの少し毒づく。

 

そんな別の文化の人たちと過ごして思うのが、本音は二次会や帰り道や帰りの車の中での会話で出てくることが多い。たいして仲が良くないなら、話題も無難なものや人の噂話など踏み込んだことは話さないだろう。徐々に会話のスピードや間合いや地雷を見つけていく。

心が溶けている帰りに本音を言うのかもしれない。そして、そういうことを言う時の人の表情は最初よりも硬さが消えてる。家族関係や恋愛状況、経済的なことなど、嘘の割合が少ない本音の話が聞ける。あと、その人が選ぶ語彙から、よそよそしさが消えていく気もする。真相は別として本心が聴けてる気がするのだ。

 

空間に心も体もとけてると、コミュニティを知らなくても楽しめるんだと感じた。

 

 

今まで飲み会の2次会はできることなら行きたくないし、欠席できるようになっては欠席していた。自分の浮き具合をひたすらに感じ、惨めになるからだ。お金を払ってまで痛感したくない。しかし2次会など時間が経たないと話せない話をするために2次会に行くのかな、と思った。

 

 

この数週間で私は人に踏み込まれること、人に踏み込むことが思ってる以上に苦手で、

それは周りの人にも察されてて誰も踏み込まないんだな、と実感した。確かに人に踏み込まれるのが苦手だから特定されることはなるべく控えてる。職場の人が私を「ミステリアスな女」と言ってた。聞いた時はいや、そうじゃないし。と返した。休みの日の過ごし方も足のつかない答えで、携帯の待受も初期設定だから仕方ないだろうけど。

単に私についての情報が少なすぎるし、詮索されそうになったら私がはぐらかすのもある。

 

 

誰かと関係を深めるって、自分次第だし、

覚悟がいるのかと思ってたけど、ちょっと一緒にパフェ食べるとか、プレゼント探しに一緒に行くとかそんなんでも関係を踏み込むことになるんだね。ちょっとしたことの積み重ねや時間の使い方だろうね。

 

あと、その人との時間がうまく溶けると心も溶けるのか笑顔が自然に出てくるものだと知った。男女問わず。自分がどんな顔してるかは知らないけど、その人も機嫌良さそうにしてるから、きっと悪い顔はしてないんだろうね。

あと、語彙や会話のスピードもよそゆき感がぽろぽろと落ちてくる。自分がそうなると相手も合わせてくるのがなんだか面白い。

 

 

 

人間関係は「会うべきときに知り合ったから

知り合いになったし、会う場所が間違ったら

関わりはなかっただろう。」という考えが

根底にある。

でも、「会うべき時に会ったことを知らないで過ぎ去ってる人たちもいるのかな。」のかもね。単に知り合う場所がなくて過ぎ去ってる人もいるのかもしれないね。

 

 

 

人と関われば関わるほど、自分がその場に馴染めてないこととか、場違いなことに暗に気付かされるし、1人での帰り道にほっとする。でも、誰かさんと一緒に夜にパフェ食べた時の気持ちとか、顔の動きは1人でいるときには気づけないものだし、ああ、こんな感情あったな、とか心の奥がほんのりと温かくなる。

 

心のどこかでは誰かと繋がりを持ちたいのかもね。

 

自分ですら自分のことはミステリアス。

 

映画 茶飲友達を見た感想

 

茶飲友達という映画を見た。

簡単にいうと高齢者の性をテーマにした話だ。

高齢者専門のデリバリーヘルス店での活動、摘発されるまでの話だった。

 

 

 

あまりネタバレしないようにするが、

性を扱う仕事をしていく中で、高齢女性が

だんだんと美しくなっていくのが印象的だった。

 

ちなみに、利用者は高齢男性で、パートナーに先立たれた人、家族の希望で施設に入った人、セックスレスの人、高齢故の悩みを抱えてる人ばかりだった。

 

肌はしわしわのはずなのに、男と交わる中でボサボサだった髪がつやつやとしたり、爪が短いのにネイルも綺麗にされてたり、普段着や色気のないような服から、デートに行くような服装になっていたのもよかった。何より男の下着を下ろせないような女が客の心のパンツも下ろせるようになっていた。

 

性を売る女たちの表情が優しくて柔らかくて全てを包み込むような印象を受けた。タイマーがなかったら本当のパートナーのようであった。加齢や人生経験がそうさせてるのかと感じた。

 

 

正直高齢者の性に関して考えたこともなかったが人間だから多かれ少なかれ欲求はあるだろう。そして、欲求とフィジカルがあってない人もいるのかな、なんて。高齢者もみんながみんなベランダで日向ぼっこしたいわけじゃないんだろうね。

 

 

結婚や離婚、子どもの有無の話は盛り上がるが性の好みで盛り上がるわけじゃないしね。性欲や性の好みの話は人を選ぶし、一生話せない人もいるかもね。

 

 

茶飲友達のキャスト(性を売る高齢女性)たちもそれぞれに依存症の人もいたり、本番行為をしてしまう人もいた。死の匂いがだんだん濃くなることへの寂しさとか生きる悲しみや辛さを若者以上に感じ取りながら生きてるのかもしれないと感じた。

 

 

売春を斡旋する側の人たちにもそれぞれが

問題を抱えていた。結局当事者同士が向き合うしかないし、うまくいくわけでもなかったが。

 

 

最後に性を売ってた女が

「何もないよりもマシでしょ。」と言った。

 

この言葉に全てが込められてるような気がした。性を売る行為に虚しさや後ろめたさがあっても、寂しさをずっと抱えたまま死ねないまま生き続けるのは辛い。

 

自分が女性用風俗を使ったときも、そんな感情が混じっていた。生活圏の異性と関わってもなんにもないし、このままもやもやとした気持ちがつづくのであれば使った方がいいと本気で思った。

 

 

この映画は実際にあった事件を基に作られたそうだ。

 

生きれば生きるほど、生きる悲しみが追いかけてくるし、寂しさや孤独も大きくなるだろう。ルールから溢れる人もいるだろう。

 

茶飲友達は道義的に違法だったのかな。

 

そう思わせられる映画だった。

いわば、御神木。

春は別れと出会いの季節だ。

家の近くに大きな桜の木がある。

住み始めて随分後に気づいたが、

今じゃ春が近づくとまだ咲いてないか、

まだ咲かないかとソワソワする。

 

心のよりどころ、は言いすぎだけど、キツい仕事でも、仕事が遅く終わっても、嫌な人に嫌なことを言われても「あの桜を見るから今日は頑張る」と思えてる。御神木のような存在だ。

 

ここ最近、一気に桜も咲いてきたので桜を見に来ている。朝見ても夜見てもいつ見ても本当に美しいし、どんと構えているのが嬉しい。誰もが寝静まる夜中だと美しい桜を独り占めできる。

桜を見ながら「今年も咲いて綺麗だね」とか

「今日はこんなことがあった」とたわいもないこと、不安なこと、嬉しかったことを桜につぶやくように伝える。

桜は黙ってそこに居てくれる。まずいことを言ってないよね、とか不安にならなくてもいい。

「すみません」が頻出ワードの私の心が花びらのようにぱらぱらとほどける。素直に感情が言葉がでてくる。

 

最近仕事で嫌なことや環境が変わるし、

自分ではどうしようもないことが起きた。

友達に話した時に「転職は今だよ」と

言われたことを思い返す。

そのときは「転職」と踏み切れなかった。

 

しかし、気持ちを桜につたえたときに、

自分がどれだけ傷ついていたのか、

不安だったのかがわかってしまった。

そして、区切りをつけて別のことをやりたいと思った。

 

「転職します」といって法律通りに辞められる職場ではないし、一筋縄にはいかないだろう。来年の今は別の仕事に就いてる想像をする。思ったよりもイメージできた。

 

「ああ、この桜の木を見るのも今年で最後かもしれないな。」予感めいたものがあった。この桜の木を見に行けないぐらい遠くに住んでも私はどうにかやっていける。そんな風に感じた。

 

 

 

甦りの地、紀伊・熊野

 

和歌山県に旅行に行った。

 

和歌山県に誰かがいるわけではない。

たまたま長く休みがとれ、

長野県で山の良さを知り、

熊野古道で山歩きをしたかったのだ。

せっかくなら

熊野三社にも行ってみようかな、と

雲より軽いミーハー心でプランを立てた。

 

 

一睡もせず仕事した後バスを乗り継ぎ

飛行機に乗った。

雨も降っており寒かった。

 

寒さと眠さと紛らわせるために

リンドールの丸いチョコレートを

口の中で溶かす。

それでも紛れない。鈴最中を食べる。

飛行機も20分ほど遅れた。

眠気と疲れや土地勘もないせいか、

電車を4回乗り間違えた。

 

合計9時間近くかかり

やっと和歌山県のホテルに到着した。

 

一人旅史上最悪なスタートだった。

 

眠気を我慢してやっとついたドーミーイン。

夜鳴きそばと温泉が

味方してくれてるように感じた。

朝起きて、心のふるさとプレミアムでバイキングで梅やクジラの竜田揚げを食べて体力とテンションゲージがあがる。

 

パンダの顔をした特急くろしおに揺られ、

3時間かけてマグロの町へ向かった。

 

太平洋側の海はとても暖かくて綺麗だった。

 

 

どの場所も心に残ったの土地に分けて書く

 

那智勝浦(那智大社

那智勝浦から那智大社までバスで行けるためバスに乗り込む。乗客の性別、国籍、年代はバラバラだろうがトレッキングシューズを履いていた。親近感がわいた。

 

大門坂という有名な坂を歩きたかったので、

そこで降りた。

 

大門坂では平安衣装を貸していた。

思い切って平安衣装を着て大門坂まで登った。

視線を感じてたら一人旅なんてできない。

旅の恥はかきすて、だ。

 

平安衣装を着て坂や階段を登った。

履き慣れない草履や慣れない着物もどき?や

市女笠を被り歩くのは骨が折れた。

でも周りの人達が私の姿を見て

「綺麗」や「beautiful!」といわれたり

何故か一緒に写真を撮るのはおもしろかった。

平安衣装サマサマだ。

 

写真でみた坂は鬱蒼とした森の中で階段に苔が生えてるかと思ったがそんなことなかった。

いい意味で明るかった。

坂は綺麗だったが、登り切り、やっと那智大社那智滝が見えた瞬間ほっとした。

木をくぐる胎内めぐりをした。

ちょっと考えれば分かるが、

市女笠を被る平安衣装ではおすすめできない。

 

まぐろ料理

マグロで有名な土地なので、

まぐろ料理屋に行くことにした。

リサーチするとどの店も美味しそうだったので、直感でお店に入った。

トロが食べたかったので大将に聞いたら、

1000円でいろんな部位が食べれる

まぐろの刺身盛り合わせを勧められた。

せっかくなので、頼んだ。

 

 

一皿3500円!普段食べる倍以上の価格だ。

旅割クーポンありがとう。

 

 

 

刺身の分厚さから違う!

キャラメルの数倍の厚さで

スーパーの刺身の2倍はあるだろう。

全然生臭さもないし、味が濃い。

どの部位もおいしすぎる。

脳天近くの部分も食べたが、

腐りやすいため

現地じゃないと食べられないそうだ。

私の知ってるマグロじゃない。

肉を食べているような気持ちになった。

 

グルメな人が「味の薄い部分から食べて、味の濃い部分は後で食べるといい」と言ってた意味がわかった。

 

会話の中で500キロ以上離れたところから

来たことを伝えると、サービスしてくれた。

マグロが好きになった。

那智勝浦はマグロの町と呼ばれるだけあり、

マグロの料理が多い。あと、昭和チックな

街並みもよかった。

 

 

熊野本宮大社

この旅のメインだ。山道にバスが大きく揺れながら空き家や限界集落を通り熊野本宮大社へ向かう。ハイキング初心者は発心門王子から、本宮に向かう。およそ8キロ弱の道だ。

写真で見てた山道だけを歩くかと思ったら、民家近くの舗装された道を通ったり、無人販売があったり、交流ノートがあったり住民と古道が繋がってた。

よく写真や映像で見かける杉の木がたくさん生えてる道を歩く。私の他にもたくさん歩いてるはずなのに、しんとして、音も聞こえない。ただただ、空気が澄んでて体内にたくさん入れたくて深呼吸をする。気持ち良くて歩きながら何回もした。神の存在はわからないが、歩き進めるうちに気持ちも澄んでいく。古道がドロドロとした感情を浄化してるようだった。

たまに会う人を見ると、国籍や性別関係なく会釈や挨拶をする。街中なら絶対しないが山は不思議だ。

平安時代に熊野本宮に行くのが当時のトレンドだったらしいが、GPSも天候の予測も服や靴の装備や食べ物の確保もうまくいかない時代によく歩いたものだと感心する。多分命懸けだっただろうね。

 

熊野本宮までのキロ数が短くなるとホッとした。本宮大社は思ってたよりもシンプルだった。それでも手入れがされていてなんかよかった。中国語圏の観光客がいた。

お参りして御朱印をいただいて御神籤を引いた。おみくじは吉凶ないタイプだった。八咫烏せんべいをたべた。自撮り棒持って自撮りしまくった。

 

熊野速玉神社・神倉神社

ホテルに戻る前に時間に余裕があったので、

寄ってみることにした。速玉大社は街中にありバスを降りて向かう。古道を歩いた足は思ったよりも疲れていた。御神木が優しかった。

神社は鮮やかで可愛かった。

速玉神社に向かってる最中の看板が気になり、

距離も遠くなかったので、予定になかった神倉神社に行くことにした。

 

‥死の危険(物理的)を感じるとは知らず。

 

神倉神社の前に傾斜がすごいと

立て看板があった。

あまり気に留めず読んで神社に向かった。

神社への道を見る登り進めると

あまりにも傾斜の激しすぎる階段が見えた。

これやばいやつだ。バリアフリーもブチギレる傾斜だ。階段というか最早崖だった。

 

3割ほど歩いた位置にいたので、

引くこともできたが、

わざわざ遠くから来たことや

山登り装備をしてるし、

次いつ来れるかも分からない。

 

怪我しないように

ポケットに入れてた自撮り棒を

リュックにしまう。登ってる時に

手元が狂わないように準備する。

足場を気をつけながら11歩進む、

傾斜が激しすぎる場所もあるので

よじ登るようなところもあった。

 

泣きべそかきそうになりながら、

20分ほどかけて、やっと登り切った。

パワースポットらしいが、

パワーのあるなし関係なく

物理的に死にそうになりながら登ったから、

そりゃパワースポットになるわ。

 

パワースポットのゴトビキ岩

 

傾斜の激しい階段は登るよりも

降りる方が骨が折れる。

山を歩きへとへとの体で

直角の段の狭い階段を歩くのは危険すぎる。

歩けるところは歩いたが、

お尻を下ろし、ずりずりと降りた。

 

歩けないとホテルにすら着かない。

山歩き用に持ってたラムネを口に入れる。

口に入れると疲れがすっと軽くなった。

ラムネって本当にすごいんだね。

 

ホテルに戻り、

夕ご飯を食べる。

誰かが作った温かい料理が

体に入るたびに

エネルギーが満たされていった。

温泉に行く。

疲れも取れて、相棒を見ながら

いつのまにか爆睡していた。

 

温泉付きのホテルにせっかく泊まったのだ。

早起きして温泉に向かう。

誰もいない大きな湯船につかり、

外を眺める。

 

お風呂が終わると朝ごはんの匂いがする。

一人暮らしをしてると

ほぼないので嬉しくなった。

 

朝ごはんもたくさん食べ、

オーシャンビューの部屋から

コーヒーを飲みTwitterをした。

とても贅沢な時間だった。

 

そうこうしてる間に帰る時間が近づき

12時間近くかけ家路に着いた。

 

 

 

同じ和歌山県内を移動するだけで

3時間以上かかる。

正直アクセスは良くない。

 

 

熊野や熊野三社は甦りの地と呼ばれている。

甦ったかどうかは分からないが、

歩いてるときは邪な心がなくなったのは

事実だ。

 

スタートはよくなかったが

天気も恵まれ、怪我もなく

犯罪も巻き込まれず

楽しめてよかった。

 

 

和歌山の海辺と有田市のミカン山の景色は

圧巻でみかんの収穫時期に行けてよかった。

多分行かないと分からないことだと思う。

 

また行くから待ってて和歌山!