アラサー女の話

朱に交われば赤くなる

気になっていたジュエリーを買った


クリスマスプレゼント兼ご褒美に。




TASAKIのバランスのネックレスだ。





元々存在は知っていた。

まんまるパールがバーの上に

行儀良く並んでるあのデザインだ。


ギラギラとしたいやらしさもなく、

上品で可愛らしい。

でも、即決できない価格‥。

公式ページを見ては閉じ、見ては閉じ、

ショーウィンドウをみたりしてるうちに

憧れのジュエリーになっていた。


高い買い物は慎重にしたい。

でも欲しくて何回もページ見ている。

ここ数年値上がりしている。

ジュエリーの値上げは万単位だ。

本当に手に入れられなくなる。

思い切って購入を決めた。


意を決して店舗の中へ向かう。

店舗に入ったら買わされると

思っていたのだ。


11月の平日の昼間に向かったので、

客は私だけだった。


店員に理由を説明し、

バランスを見せてもらう。

真珠は生き物なので、

成長状態で変わるそうだ。

勿論どれも美しいが、

よりピンクがかったもの、

青みがあるもの、輝きが淡いもの‥

同じ輝きのものはなかった。

パールにも個性があるんだと感動した。


試着した。

空調や歩いてきたのもあって、

冬なのに体がぽかぽかしていた。

ネックレスをつけてもらうときに、

首筋がじんわりと汗ばむ。

店に入る前に

汗を拭けばよかったとちょっと後悔する。

それでも、

パールはとても美しかった。

付けた時の美しさに思わず顔も綻んだ。

パールの玉の大きさや照り、

上品で光に当たった時の光の反射も違う。

ジュエリーに明るくない私でも、

「これはいいものなんだ」と

思わせられるものだった。


ピンクゴールドもといサクラゴールドが

ギラギラと主張しすぎず、

芯の通った強さや美しさが

あるように感じた。



会計の時に、少し足がガクガクと震えた。


整形や美容皮膚科の会計は

震えなかったのに。


住宅や車よりも安価といえど、

月の給料を超える。

地方の一般女性にとっては

高額な買い物だ。

また、慣れてない雰囲気にも

怖気付いたのかもしれない。




後日ネックレスを開封した。




箱が硬い、強度がすごいのだ。

マトリョーシカのように箱の中に箱がある。

外箱を開封して、

薄いミントグリーンの紙を丁寧に開けると

これまた、堅牢な内箱がある。

ドキドキしながら開けると

バランスが顔を見せた。

やっぱりかわいい。

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貝のように硬い殻に大切に守られて、

ある程度の衝撃も耐えられそうだった。



購入後に

お礼の手紙兼ポストカードをもらった。

しかも手書き。内容も会話した内容を

書いてあって嬉しかった。

お手紙やポストカードの紙も厚みがあり、

高級なものなんだろうなと、感じた。


店側にとって、私は細い客だ。

しかし、丁寧な接客や

気持ちよく購入させてくれた。


大切にたくさん使いたいという気持ちを

湧かせてくれる気遣いが嬉しかった。




こうやって

顧客が出来るんだろうな〜と

ぼんやりと考えた。



「真珠一代」「真珠は売却価値が低い」

そう言われているが、

気に入ったものを付けて歳を重ねたい。